2016年10月22日土曜日

【小学3年から】観察指導例その①、何を見るの何を書くの?「気づいたこと」って何?

小学3年から「理科」の学習が入り、生活科よりも本格的に実験・観察の単元が学習に導入されます。
最近では理科も専科の先生を配置するようになってきました。が、主に高学年。3年の理科は担任の先生がもつ場合も多いと聞きます。中には専門外という方もいて悩んでおられるようです。そこで、今回は3年生以降、どんな理科の学習でも必要となる「視点」に着目して指導方法例を紹介したいと思います。


よく理科の先生は「気づいたことを書きましょう。」と言いますよね。
でも、この気づいたことが何かわからない子も多く、理科を難しい教科としている原因の一つにもなります。
【3年生における植物の成長観察】を基に考えていきましょう。




写真を御覧ください。(下手ですみません^^;)
BはAの1週間後の姿だと思ってください。
Aの段階とBの段階での成長を比べます

ですが、Bの段階で気づいたことを問うと、多くの子は「茎が◯㎝でした。」とか「葉の数が◯枚でした。」と”今”の様子を伝えようとします。

実は、ここがポイント。
科学では、今の様子も大切ですが、それ以上に「変化」に着目させることが重要!
つまり・・・、
「Aでは◯㎝だった茎が、◯㎝になったので、1週間で◯㎝伸びた。」
という答えまで導くことが大切なのです。
同じようなことは化学変化でもいえます。「赤色をしています。」ではなく、「透明から徐々に赤くなってきた。」というように変化を伝えられることが大事。

また、比較をするためには「視点」が大切になります。
どこに着目するかという点については、大人は全体を見渡せても、子どもたちはそうはいきません。そこで、「観察する所を決めよう・・・葉と茎と・・・。」というように。

この「比較」「比較する視点」の二つを最初に指導しておくことが今後の学習の伸びに大きな影響を与えていくことと思います。

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